2023年も自動車市場に新しいモデルが続々と登場しています。キャンプは道具と人を現地に運ぶ必要があるアクティビティです。ということはキャンプ向きの車を選べば最高のキャンプに近づくということ。そこで、今回は2023年に発売されている新車から、特にキャンプに向いていると思われるモデルをご紹介します。自然を満喫する素晴らしいキャンプ旅行のお供に最適な車種を見つけてみましょう。
1. SUV(スポーツユーティリティービークル)
キャンプといえば、最初にイメージするのはやっぱりSUVではないでしょうか?一昔前まではRV車とか四駆と呼ばれていた車たちです。厳密にいうと今のSUVは四駆ではなく二駆のものも多いですが、ここではまとめてSUVとします。そんなSUVの醸し出す雰囲気はアウトドアそのもの。キャンパーの中にはまずSUVから検討をはじめるという方も多いのではないでしょうか?
SUVのメリット
・何と言っても自然が似合うルックス。それは他のモデルでは真似できないキャンプサイトを演出する大道具になる。
・最低地上高が高く、タイヤが大きいモデルが多いため、走破性が高い。キャンプ場の中には舗装されていない路面が多く、雨の後などは走破性が味方することも。
SUVのデメリット
・見た目ほど荷物が詰めない。ボリュームのあるボディで大きく見えるSUVですが、見た目ほどトランクが広くないモデルが多い。
・燃費が悪い。大きなボディに大きなタイヤを付けたSUVはどうしても燃費が悪い傾向。
・子供の乗せおろしが大変。シートが高いところにありスライドドアではないリアシートはチャイルドシートを使う子供がいる家庭には不便に感じることも。
キャンプにおすすめSUV
トヨタ ランドクルーザー70
2023年冬の再々販売が発表されたランドクルーザー70。長い年月変わらない設計で作られ続けており、信頼性は悪路をハードに乗り回す海外のドライバーたちにも認められています。その走破性能とデザインはまさにキャンプのための車という雰囲気をまとっています。トランクも昔からの変わらない設計で比較的広く、観音開きのリアハッチは荷物の積み下ろしもしやすくベストです。大きすぎないのがまた良い。私も初めて免許を取って父に借りて乗り回していたのはこの車でした。
スバル レガシーアウトバック
ステーションワゴンをベースに、アウトドア仕様にチューニングされたレガシーアウトバック。周囲に張り巡らされた樹脂モールが堅牢なアウトドア感を演出しつつ、草木の多いキャンプ場ではボディへの傷防止と本来の役割を果たします。トランクはやや小ぶりですが、車高が低いため荷物の多いキャンパーはルーフボックスをつけてラゲッジスペースを拡張しても、荷物の積み下ろしが可能です。また、元がステーションワゴンのため乗り心地はSUV中1番なのではないでしょうか。
2. ミニバン
今や国民車といっても良いのではないかと思う人気を博するミニバン。元々はアメリカで生まれたミニバンという言葉のため、日本においては決してミニではなく十分な大きさがあります。キャンプ以外の日常使用を含めて検討すると1番の有力モデルとなるのではないでしょうか。まさに、利便性を優先したとても優秀なパッケージとなっています。
ミニバンのメリット
・まずは、何と言っても居住性の高さ。車高の高さと短いボンネットがもたらす室内の広さは長距離移動の大きな味方に。
・広大なラゲッジスペースで荷物を無限に積める。3列目を使わない前提となりますがSUVの比ではないトランク容量。
・後部スライドドアがもたらす乗り降りのしやすさ。何かと車にものを取りに行くことの多いキャンプではスライドドアが大変便利。
・急な雨天時に差がつく大きな跳ね上げ式のリヤハッチ。雨のときには簡単な屋根に早変わりし、雨宿り可。トランクに積んだ荷物も濡れにくい。
・ハイブリッドモデルが多くラインアップされているミニバンですが、車体が軽いためハイブリッドでなくても意外に燃費は悪くない。(もちろんハイブリッドが最強)
ミニバンのデメリット
・決して高くない走破性。オンロードを前提に設計されたモデルが多い為、険しいオフロードはやっぱり苦手。
・好みが別れやすいルックス。どちらかというと都会的なテイストとコロンとしたシルエットはアウトドアピープルには苦手な人も。
キャンプにおすすめのミニバン
三菱 デリカD:5
国産ミニバンでは唯一?のオフロード思考のルックスと性能を持ったデリカD:5。まさにミニバンの快適性を維持しつつ、ミニバンが苦手とする悪路への走破性も担保した最強のキャンプ向きマシンです。室内高はミニバンらしく高く、車内移動も可能なフラットな床にリアスライドドアとまさに使い勝手は間違いありません。さらに、オフロード用カスタムパーツも多く販売されているのでさらにアウトドアに寄せたチューニングも可能です。
3. 個性派モデル
多くの方の共感を得られるキャンプ向きの車は上記のSUVとミニバンではないでしょうか。その他に、クセが強いので乗る人を選びはするもののキャンパーに指示されており、キャンプ場でもよく見かけるモデルをご紹介します。
スズキ ジムニー・ジムニーシエラ
オフロード軽自動車の代名詞ジムニーとその普通車モデルジムニーシエラ。長年オフロード走行に特化し開発されてきた歴史をもつジムニーシリーズは、小型車特有の小回りを武器にランクルなどの大型SUVを凌ぐ走破性を追っている。もちろん室内は狭く、キャンプギアを積むことを考えると2名乗車が限界のため、ファミリーキャンパーには絶対に向かない。2人でもある程度、装備を圧縮したミニマリスト的な思考が必要だろう。ただ、そこまでしてもジムニーでキャンプに行くというスタイル自体が最高にかっこいい。
トヨタ ハイラックス
2023年現在、日本車唯一のピックアップトラックであるハイラックス。それを求める者はもはやアウトドアピープルのみなのか、国内ニーズは少ないようで国内生産ではなくタイで生産されいます。まずは、ピックアップトラックというロマンの詰まりまくったパッケージに憧れる方も多いのでないでしょうか。実用面では、路面状態が日本ほど整っていない国が主戦場ということで確かな走破性を持ち、車室と荷台が完全に独立しているため、キャンプで汚れた荷物を持ち帰る際には活躍するだろう。
トヨタ ハイエース
おそらく最も台数の出ている商業車であるハイエース。街なかでは運送屋さんや職人さんが愛用している姿をよく見る。その理由は、他を圧倒する広大な荷室にある。この荷台の広さはキャンプにとって最重要項目であり、当たり前だが荷室が広ければいろいろと積むことができる。だからキャンプ+αなスタイルを可能とするのだ。例えば、キャンプ×カヌーであったり、キャンプ×マウンテンバイクであったり、キャンプ×愛犬であったり。ワクワクが止まらない+αを自由に追加できる車はハイエースのみではないだろうか。4WDモデルが用意されている点もうれしいポイント。